2024年12月16日に開催された警察政策学会 テロ・安保問題研究部会において、「ドローンの進化とカウンタードローンの動向 〜 ジャミングが効かないドローンやレーダーで検知困難なドローンが出現」と題する講演を行いました。
対面参加された約30名の方々にご聴講頂きました。
講演の目次内容は、次のとおりです。
【 目次内容 】
Ⅰ カウンタードローンの基礎として、ドローンの仕組みと飛行させる方法
Ⅱ カウンタードローンの主対象は、世界市場を席巻した中国DJI社製ドローン
Ⅲ 我が国でのカウンタードローンを規定する小型無人機等飛行禁止法
Ⅳ 小型無人機等飛行禁止法に基づくカウンタードローンの要諦
Ⅴ ジャミングでドローンの突入を阻止するカウンタードローン機器・システム
Ⅵ 従前のカウンタードローンを無力化する「AIの目」を備えたドローン
Ⅶ 「AIの目」を備えたドローンに対処できるカウンタードローン機器・システム
講演資料は、下記のクリックでご覧頂けます。
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2024年5月、海上自衛隊横須賀基地に停泊中の護衛艦「いずも」が、民生用と思しきドローンの侵入を許して近接空撮された事案が報道され、また、米海軍横須賀基地に停泊中の原子力空母「ロナルド・レーガン」と2隻のイージス駆逐艦も、民生用と思しきドローンに近接空撮された事案が報道されました。
私は、2015年に首相官邸ドローン落下事件が発生して以降、今日に至るまで、ドローン技術とカウンタードローン技術の動向について、また、ドローンの飛行やカウンタードローンに係る法規制の動向について、継続的に調査して参りました。
そこで、上記の海上自衛隊・米海軍横須賀基地へのドローン侵入・空撮事案の発生を受けて、これまで調査してきた事柄を集大成する意味も含めて、「ドローンの進化とカウンタードローンの動向」と題するプレゼン資料(121枚のスライド)を作成致しました。
目次内容は下記のとおりですが、12章仕立てのどの章につきましても、それぞれ単独でご理解頂けるよう、ドローンとカウンタードローンに関する「百科事典」のような構成にしましたので、幅広くご活用頂きたく存じます。
【 目次内容 】
Ⅰ ドローンの基本的な飛行性能
Ⅱ ドローンを飛行させる方法
Ⅲ ドローンで用いられる無線技術
Ⅳ 世界市場を席巻した中国DJI社のドローン
Ⅴ 空の産業革命とは?
Ⅵ ドローンのフェイルセーフ機能
Ⅶ 空飛ぶロボットに進化した米国Skydio社とAmazon社のドローン
Ⅷ カウンタードローンの要諦
Ⅸ ジャミング(電波妨害)によるカウンタードローン
Ⅹ 我が国でのカウンタードローンを規定する小型無人機等飛行禁止法
Ⅺ カウンタードローンの具体的な実施事例
Ⅻ “空の産業革命”の中で進化していくドローンへの対策
【 追伸 】
◯ 海上自衛隊・米海軍横須賀基地へのドローン侵入・空撮事案に関連して、6月14日、日立製作所 ディフェンスシステム事業部 装備システム本部でカウンタードローンを担っているお二人の方(部長級と課長級)が、私の事務所に来訪されました。6時間余りの意見交換の中で、私からは、ドローンとカウンタードローンの技術動向や法規制の動向について、上記のプレゼン資料を用いて詳しくご説明致しました。
◯ 海上自衛隊・米海軍横須賀基地へのドローン侵入・空撮事案に関連して、6月18日、アスピレイション(株)の社長(元ソニー副社長)とマーケティングマネージャのお二人が、私の事務所に来訪されました。アスピレイション(株)は、イスラエルのラファエル社のパートナーとして、ドローンドームの国内販売権を有する会社ですので、1時間半ほどにわたって、ドローンとカウンタードローンの技術動向や法規制の動向について、上記のプレゼン資料を用いて概略ご説明致しました。
◯ 『火力誘導用UAV(仮称)に関する情報・提案要求書(令和6年6月28日)』が、陸上幕僚監部から公示されました。そこで、陸上自衛隊の火力誘導用UAV(仮称)の実現に向けた技術的参考資料として、上記のプレゼン資料「ドローンの進化とカウンタードローンの動向」を、6月30日に陸上幕僚監部防衛部防衛課研究室に無償で提供致しました。ちなみに、このプレゼン資料では、ドローンの機能・性能・法規制等に関する最新情報がスマホでも閲覧できるように取りまとめましたので、陸上幕僚監部防衛部防衛課研究室で存分に活用して頂くことを期待しているところです。
プレゼン資料は、下記のクリックでご覧頂けます。
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