日本学術会議総合工学委員会の主催による「安全工学シンポジウム2022」(事務局は、公益社団法人 土木学会)が、2022年の6月29日(水)から7月1日(金)の三日間にわたってオンラインで開催されました。私は、7月1日の9:30〜11:30に開催されたセッションGS-2(その他の安全性に関する科学)に参加し、「公共工事の品確法と技術者倫理」と題する講演を行いました。
【講演の要旨】
2014年に改正された公共工事の品確法(公共工事の品質確保の促進に関する法律)では、これまでの仕様発注方式に加えて、性能発注方式が新たに規定(品確法の第18条)されました。性能発注方式は、公共工事の現場における安全の確保などの技術的な諸問題や、公共工事の各般にわたる規範の遵守などの技術者倫理に関わる諸問題を、抜本的に解決していく切札となるものです。このことを、仕様発注方式で失敗・破綻し性能発注方式で復活・成功した新国立競技場整備事業や、現場に即した「情報化施工」を要する難工事を例として講演しました。
講演資料と講演予稿は、下記のクリックでご覧頂けます。
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